本を読まなくなった

Publish date: Mar 12, 2020

タイトルの通りです。
最近、本を読まないどころか
絵も描かないし、ぼんやりするためだけに喫茶店に行かなくなったし
裁縫もしなければ料理もしない。

ほとんどの時間、技術習得のために情報収集をするか
実際にサーバーへ入って作業をする時間に費やしている。

それだけで十分楽しいので良いのだけれども
本当にこれで良いのか、たまに不安になる。
(しかし前ほど気にしなくなってきたかもしれない)

以前は、現実逃避のためにひたすら読書をして
自分を納得させるために筋トレをして
日中は花を売って

(花は何のためにあるのか。必要なものでもあるまいに)
などと考えながら仕事をしていたので
その頃に比べたら、だいぶマシになった。

死ぬまで
(花は何のためにあるのか)
と考えながら仕事をしても良かったけれども。

例えば誰かが亡くなったとき
事務的に、いつものお客様から注文が入り
受け取り手から
「花を贈ってほしいと頼まれた?忙しいので迷惑なのだが」
と言われながら、花の手配を済ませたときには

仕事で花を贈る人間と
花をつくる人間と
迷惑そうに花を受け取る人間がいて

本来、花は
人間が花を美しいと感じたから
美しい観賞花が生き延びているはずなのに
どうしようもない構造のせいでゴミのように扱われるのなら
別に花でなくても良いのにと思った。

お祝いの花は平和だけれども
亡くなった家族に贈る花は、ささいな情報から気持ちが飲み込まれないようにするのに必死だった。
最後まで慣れることが出来なかったと思う。